こんなにあるの?手袋の種類-製法から素材までご紹介~前半~
前回のブログにて軽く触れましたが、手袋自体にも非常に多くの種類があります。使用している材質だったり、手袋自体の形状や用途だったりさまざまです。
手袋の種類
手袋をおおまかに分けると以下の、4種類(ニット手袋、ジャージ手袋、革手袋、UVケア手袋)になります。
ニット手袋
ニットで編んだ防寒用ファッション手袋です。皆さんてぶくろというとこのタイプのものが1番に思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか?編み方や糸にもよりますが、ふんわりもこもこ感がかわいい手袋です。素材はウールやアクリルなどが多いです。
ジャージ手袋
1枚物の生地から型を抜き、縫い合わせる手袋です。縫手袋ということもあります。もこもことしたものでなくスッキリとしたシルエットを見せることが可能です。カジュアル系素材がメインですが、使用する素材によってはフォーマル系にも使用できます。素材はこちらもウールやアクリル系が多いです。
革手袋
皮の生地から型を抜き、縫い合わせる手袋です。皮の種類よっては耐火性や耐久性に優れており、作業用手袋やキャンプ用手袋としても人気の素材です。また、滑らかなフィット感もあるのでスポーツ用の手袋としても人気です。ファッション手袋としてもシルエットがきれいで手もとが引き締まったように見えるのでスーツなどに合わせる際に人気です。素材はファッション系は羊やピッグスェードが多いです。
UVケア手袋
ジャージ手袋と同じように生地から型を抜き、縫い合わせる手袋です。UVケアということで春夏の季節に着用するため、掌側をメッシュにして通気性を良くしているものも多いです。生地に紫外線カットの加工を施しており、日焼けを防ぐ効果があります。それ以外でも接触冷感加工や急速速乾、消臭抗菌などべたつかないようさっぱり感が続く加工をしているものが多いです。素材は綿やポリエステルなどが多いです。
そのほかにもスポーツ用ですと、スキーやスノボ用の手袋、ゴルフ用手袋、バッティンググローブ、サッカーのゴールキーパー用グローブ、マリンスポーツ用グローブ、バイク用グローブ、自転車用グローブなどあります。
手袋の素材
素材に関しても種類によって効果がいろいろかわってきます。主要なものだけ紹介させていただきます。まずは動物系繊維から見てみましょう。
動物系繊維
動物系繊維として主要なものを3つ(ウール、アンゴラ、カシミヤ)紹介いたします。
ウール
羊毛のことです。動物の毛の中では一番ポピュラーなのではないでしょうか?羊は1頭からとれる毛の量も多く、カシミアなどに比べて安価ですが、保温性と吸湿性が高く、吸湿の際に発熱するという寒さ対策にはぴったりの性質を持っています。また、伸縮性にも優れているので加工もしやすい特徴があります。
アンゴラ
アンゴラとは、うさぎの毛のことです。特徴としましては絹のように滑らかで軽く、保温性に優れていることです。ウールと比べても毛自体がフワフワしてとても柔らかいのが特徴です。
カシミヤ
カシミヤ山羊の毛のことです。1頭からとれる量が少ないので高級素材として有名。絹のような滑らかさと光沢、保温性にも優れた素材です。
主なものはこの3種類だと思います。どれも寒い地域で生き抜くために非常に暖か池を持っているので保温性に優れています。デメリットとしては、虫に食われやすいので保管の際にはしっかり虫よけをしておいてください。次は植物系繊維をご紹介します。
植物系繊維
植物系繊維として主要なものを3つ(綿、絹、麻)紹介いたします。
綿(コットン)
もっともポピュラーな繊維ではないでしょうか?手袋だけでなく非常に多くの商品がありますね。丈夫で吸水性もよく肌触りもいいので、タオルや肌着などに多く使用されています。近年は農薬を使用しないオーガニックコットンも非常に多くの商品が出ています。赤ちゃんのおくるみやタオルなど多く見かけますね。
絹(シルク)
蚕の繭から採取した糸のことで。日本の近代史で養蚕業が支えていたと日本史の授業で習った方も多いのではないでしょうか。光沢感と滑らかな肌触りが特徴で保湿性にも優れ、アミノ酸を含んでいるのでお肌にも優しいのが特徴です。その代わり摩擦に弱いので激しい使い方や洗濯機での洗濯には向きません。
麻(リネン・ラミー)
通気性が良く清涼感もあるので春夏の商材におススメです。丈夫で吸水性も高いですが、伸縮性が主要繊維の中で最も乏しく、しわになりやすいので冬物には向きません。
皮や人工繊維については次回にご紹介させていただきます。