手袋とは?意外と古い手袋の歴史
こんにちは!当店GlovesDEPOは1977年創業のてぶくろ屋さんです。色々と身近にある手袋ですが、いつくらいから使われてきたのか皆さんご存知ですか?
イギリスやフランスが栄華を誇った大航海時代あたりでしょうか?それとももっともっと昔から?
最古の手袋は?
現存する最古の手袋は、なんと紀元前1343~紀元前1323年ごろに作られたとされるエジプトのツタンカーメン王の中から発掘された麻製の手袋でした。
もっと古いものは現存するものは確認できませんが、古代の洞窟絵画にも手袋のようなものが描かれ、石器時代にもミトンの手袋のようなものをしていたのではないかと言われています。
今の時代では防寒対策や紫外線対策などファッション性プラス実務に適したものとして使用されていますが、当時は儀式的なものとして使用されたと考えられています。
エジプトと言えば暑い地域ですので、通気性が良く汗を吸いやすく乾きやすいさっぱりとした素材の麻が好まれたのかもしれません。当店でも夏のアームカバーとして麻素材を使用した商品もありますので、時代が変わっても好まれる素材というのは変わらないものなのかもしれません。
時代は進み、日本では・・・
そこから時代が進み王族の戴冠式などでも手袋は象徴として重要な役目を果たしてきました。そこから派生して騎士のガントレット(篭手)などにもなったといわれています。
これは、日本での手袋は鎌倉時代の武士が着用した篭手が始まりと言われてるのと逆なのが面白いですね。日本では武士が手を守るものが始まりで、西洋では儀式的な始まりから一部が騎士の手を守るものに変わっていきました。
当時は皮で5本指の手袋をつくるのはミトンより高度な技術が必要とされた為、儀式的なものや上流階級用のものがほとんどだったそうです。
日本ではさらに江戸時代にオランダからの貿易でメリヤス編みの手袋が入ってきて武士の間で愛用されたそうで(メリヤス編みの手袋とわかりやすく言うと軍手のような編み手袋です。)使用する人が増えると同時に手袋の内職も武士の間で行われたそうです。 昔の時代劇では傘張りの内職はよく見ましたが、手袋の編み物もしていたとは面白いですね。
手袋の形状もすぐ皆さんが想像する5本指の手袋のほかに親指だけが分かれている「ミトン手袋」、指先がない「フィンガーレス手袋」、フィンガーレスで指先にミトン上のカバーをかけることができる「2WAY手袋」、指が全く分かれてなく、筒状になっている「アームカバー」などなど形状もいろいろ用途によって分かれています。 フィンガーレスでも釣りなどで使用される親指と人差し指および中指がフィンガーレスというものもあります。
現代の様々な素材・用途の手袋
素材も綿・麻・絹などの自然繊維からアクリルやポチエステルなどの合成繊維、羊毛・アンゴラ・アルパカなどの動物の毛、ラム・ゴート・スェードなどの動物の皮や今はエコレザーなどと言われている合成皮革やゴムなどいろいろな種類もあります。
使用目的も、寒さから手を守る防寒目的から紫外線対策などの一般的な手袋から儀礼的手袋や医療目的、作業・運転目的、スポーツや武道での使用など多岐にわたります。
また、最近ではeスポーツ用にゲーミンググローブなどもたくさんの種類が出ています。
防寒目的、紫外線から守る、滑らないようにする、つかみやすくするなどいろいろな目的のために手袋を着用します。
流石に当店では一般的な防寒や紫外線対策手袋がほとんどですが、手袋を購入する際には見た目重視で選ぶのもいいですが、どこでどのようにつかうのか?など使用用途によって使い分けるのもおすすめします。